代表メッセージ 2002年1月〜12月
12月
イオン環境財団から100万円助成金をいただけることになりました。おかげさまで今回は昨年より50万円アップしました。その分は、モンゴル国内における教育・啓蒙活動に使う方針です。
モンゴルに新しい持続可能な経済コミュニティを構築するということが、現在進めている事業の大目標ですが、そのために不可欠なのは、教育・啓蒙です。なぜならばそれによってしか途上国の自立はありえないからです。
幸い、これまでの活動の中で各セクターのリーダーとなり得る方々と出会うことが出来、信頼関係を築くことが出来ました。これがGNCの一番の財産ですし、財産はそれしか無いとも言えます。このような方々を軸に、実のある教育・啓蒙活動を継続してゆきたいと思っております。
11月
先日、練馬の新しいGNCオフィスで、矢野さんと私は読売新聞の取材をうけました。その内容は、その後、読売新聞夕刊「エコロジー」というページの「NGOの窓」に掲載されました。(事務局の矢野さんがいい感じでうつってます!)
私は、取材を受けるにあたり、他の団体をとりあげた過去の記事をいくつか読んでみました。それぞれ具体的な目標と活動がはっきりしていて、見出しのタイトルも簡潔明瞭でした。
さて、GNCの場合どうなるのかと想像してみたところ、悩んでしまいました。うまい言葉が見つからないのです。矢野さんに確認してみたら、彼女も同じだったようです。
GNCは、確かに今はモンゴルでの活動をメインにしていますが、
そもそも何か具体的な作業目標が最初にあって出発したNGO・NPOではありません。ある意味抽象的な「共存」をイメージしながら、その方向にどのようなことでも具体的な一歩を進めてゆくのがGNCです。これは短い紹介記事にはなりにくい!結局、記事は「モンゴルの砂漠化 植林で阻止」という見出しになりました。何を言ったところで、今のGNCはこうなんだなと妙に納得させられましたし、今はそれでいいと謙虚に受け止めることもできました。ただ、メディアとのお付き合いが増えるにつれいろいろな難しさが出てくることも確かです。
今までは、GNCはメディアへの露出は出来る限り避けてきましたし、たまたまそのような機会が出てきた場合にもお断りしてきました。まだ、世間に広くアピールするにたる土台が出来ていないと思ったからです。ただここ2年ほどの活動を通して、GNCの存在が世の中からわずかながらでも必要とされはじめているということを、肌で感じるようになりました。その世の中の要請にきちんと応えてゆく義務と責任が生じてきたと思います。先述のように難しい問題はありますが、その難しさを厭わずに、今後は積極的にGNCの立場を知らせてゆくようつとめてゆこうと思っています。
9,10月
9月14日から21日の日程で、今年2回目のモンゴル出張を行ないました。5月に行なった活動をフォローしたり、さまざまな視察、ヒアリングを行ないました。また、19日には、モンゴル国立大学エコロジー教育センターにて専門家とともに「モンゴル国の持続可能な発展」についてのセミナーを開催しました。多くの実現可能な事業案が提案され、今後の具体的な協力関係も確認でき、大変有意義なセミナーとなりました。
国際的にみても、環境と経済の両立の重要性に関しては、あらかたコンセンサスが成立し、なにが大切かはもうみなわかっている段階になってきました。あとはそれをどう実現させてゆくか、具体的にどうすすめてゆくかが問題です。モンゴルにおいても、大切さはみな理解していますが、そこから先、資金の問題もあってなかなか具体的な活動に結びついていきません。机上の理想を実現させるためのきわめて現実的な方法論が、今なにより必要です。そのために、学者、専門家も含めて、あらゆる人々の知恵の結集が求められています。
GNCでは欲張りかもしれませんが、机上の理想を学問的に追求すること、そして、それを実現させるための現実的な方法を模索し、実際に出来るところから活動を行うこと、その両方を今後も追求してゆきたいと思っています。
6-8月
暑い日々が続いております。皆様、お元気にお過ごしのことと存じます。
先ごろ、6年間通いなれた新中野の事務所から練馬の新しい事務所への引越作業を行いました(住所、電話番号ともに変わります)。6年前を思い出すと、当時は、何かをしたいという思いばかり強く、しかし実際にはほとんど何もし始めていませんでした。その後は、おかげさまで、ゆっくりとですが着実に歩みを進めてまいりました。
月並みな言葉ですが、これを機会に初心を思いだし、また新たなスタートを切りたいと思います。今後もご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。
5月
今年の春のモンゴルツアー、お蔭様で無事終わりました。5月4日から11日というたった8日間の滞在でしたが、いつものことながら、多くの有意義で楽しい体験が出来ました。
予定していたいくつかのプロジェクトも無事遂行出来、今後に向けて新たな進展もみられました。それにつきましては、後日あらためてご報告したいと思います。
ただ、新しい国作りという点で、モンゴルが良い方向に歩みだそうとしているととりわけ今回強く感じました。新しい豊かさとは何か、何を軸にして国を作ってゆけばよいか、そんなことを最後の晩、GNCのモンゴルスタッフであるツォゴさんやボルドーさんと語り合いました。
ここから何かがはじまる、何かをはじめるという共通の思いを抱きながら。それを現実のものにする地道な作業がこれからはじまります。
4月
4月3日のスタッフ会議で、1ヶ月後のモンゴルツアーに参加する大塚由紀子さん、山田竜也さんにお会いしました。毎年、ツアー直前まで今回のツアーは果たして参加者がいるのだろうかと思いながら、不思議とHP等を観て集まってきてくれます。新しい出会いはそれだけでとても楽しいことです。またお互いに知らない者どうしが1週間余りをモンゴルで過ごすことの不思議さを考えてしまいます。毎年リピーターがいることもうれしいことです。昨年参加してくれた沖縄の稲田千晶さん,再会を楽しみにしています。
これからツアーの中味を細かく詰めてゆかなければなりません。新しいメンバーが新しいアイディアを出してくれるのが楽しみです。
3月
今日(3月4日)午前中、国会中継でNGOに関する答弁が行われていました。今回のNGO参加拒否問題をめぐって、NGOへの世間の関心がにわかに高まっています。
多くのメディアでもNGOが取り上げられています。先日はスポーツ新聞にまで連載で解説記事がのっていました。きっかけはどうであれ、関心が高まることは喜ばしいことです。ただ、興味本位の取り上げ方、誤った理解、それに基づいた的外れな批判なども目に付きます。ここできちんとしたNGO像をNGOに携わる者がより一層自覚を持って提示していかなければせっかくの流れを一過性のものにしてしまう可能性もあります。良い意味でのプロ意識をより強く持って活動をすすめてゆくことが私たちの責務だと考えます。
今は、甘えがもはや許されないNGOにとって正念場だと言えるでしょう。
今年もモンゴルでのプロジェクトを具体化する時期がやってきました。まずは最初のハードルと思い、身を引き締めて取りかかろうと思います。
2月
2月2日に内モンゴル砂漠化防止植林の会との共催で、第2回合同研究会を開催致しました。活発な議論も出来、終了後の懇親会でも各参加団体の方々と親睦を深めることが出来ました。私も、「NGO・NPOは経済的豊かさをもたらせるか」というテーマで基調報告を致しました。
今回の報告は冒険でもありました。GNCの活動の位置づけについて今考えていることを率直に言葉にして皆様の前にそのまま放り出すという試みだったからです。予想通り、様々な反応がありました。わかりにくい、難しいという反応もありました。ただ、わかりにくい、難しいとおっしゃった方々が、その後の懇親会の席でもその点について執拗に質問し、議論し、相互理解につとめようとして下さったこと、これはとてもうれしいことでした。簡単には分かり合えなくとも、相互理解をするために前向きな姿勢で意見交換をし、今後の活動につなげてゆくことが、このような会を開くことの最大の意義だと思うからです。今後も臆せず率直な言葉を発し続けていこう、それがきっと何か前向きな方向につながるのだから、あらためてそのような思いを深めました。
皆様からもとりわけ厳しいご意見がどしどし寄せられることを心より歓迎致します。どうぞよろしくお願い申し上げます。
1月
毎年1月になりますと、そろそろモンゴル渡航の準備をはじめなければと思います。
昨年からは5月初頭にも、プロジェクト実施のために渡航することになりましたので、今年はその思いはなおさらです。
お蔭様で少しずつですが、年々達成目標が高くかつ多岐にわたるようになってまいりました。ただ、その分注ぎ込むエネルギーも大きくならざるを得ません。身の引き締まる思いが致します。また皆様の知恵や力を結集して一歩でも先へ進んでゆけたら素晴らしいと思っております。
今年もご指導ご鞭撻どうぞよろしくお願い申し上げます。
