代表メッセージ 2004年1月〜12月
11,12月
10月16日から11月8日の日程で、 GNCモンゴル代表 ツォゴさんが来日しました。
10月16日には、今年5月のツアーに参加したメンバーたちとにぎやかに成田空港に迎えに行きました。毎年、私たちがモンゴルに到着すると必ずツォゴさんが出迎えてくれます。大きなからだをしたツォゴさんが向こうの方に姿を現したとき、いつもと逆なのでとても不思議な気持ちがしました。
ツォゴさんの来日は青森県車力村に通訳として半年間滞在した時以来10年ぶりです。その間モンゴルでゼロから農場をスタートし多くの苦労を乗り越え、今では各国から見学者が訪れるほどまでになりました。(GNCのモンゴルでの活動はこうした彼の歩みとともにあります。)そのような経験を通り抜けたツォゴさんにとって、今回のほぼ1ヶ月にわたる日本滞在は、初めて来日したときには見えなかった多くのモノが見え、自らの活動、夢につながる具体的なアイディアや方法をたくさん吸収するまたとない機会となったようです。ツォゴさんが東京に滞在している間、毎日のように日本のGNCスタッフたちが行動をともにしましたが、私たちにとって当たり前のこと、見過ごしてしまいそうなことに注目し、自慢の高性能デジカメで食い入るようにして撮影している姿を目の当たりにし、私たちは皆、最近忘れていた初心に立ちかえるような思いがしました。
11月8日にはこれもいつもツォゴさんがしてくれているように、空港まで見送りに行きました。そのときツォゴさんは日本でどんな新しい発見があったか、そしてそれをモンゴルでどう生かしてゆくかについて目を輝かせ夢中で語っていました。来年5月の再会が今から楽しみです。
(ツォゴーさん日本滞在の模様はこちらをご覧ください。写真満載です!)
10月
9月18日から22日の日程で、EXPO2005愛・地球博の連携事業として、モンゴル国際植樹祭ツアーを実施いたしました。(財)2005年日本国際博覧会協会、(社)国土緑化推進機構(緑の募金)とGNCの共同主催です。
「わずか5日間のツアーですが、実のある質の高いツアーにしたいと願っております。」「GNCといたしましては、通常と変わらぬ姿勢で今回のプロジェクトに臨みたいと強く思います。」と前回の代表メッセージで書きました。おかげさまで、それはかなり実現できたのではないかと思います。
出発前に一番心配していたことは、5日間、実質的には往きかえりの日を除けば3日間という短い間で、フォーマルなイベントを行ないつつ、いかに普段着のモンゴルと触れ合えるかということでした。参加メンバーは通常のGNCのツアーに比べ大人数。宿泊施設もいつものゲルではなく全てホテル。多少硬いイベントが盛りだくさん。スケジュールをこなすだけのツアーになることを恐れていました。ですがそれは杞憂でした。
モンゴル国立大学での記念フォーラム、セミナーには多くの学生やそのご家族も駆けつけてくださり広い会場が一杯になりました。形式的ではなく暖かいセレモニー、退屈ではなく熱気あふれたセミナーとなりました。セレンゲ県トジンナルスでの植林・記念式典・交流会。地元のモンゴル人と日本人がペアになって(約50組)一緒に植林しました。みんなすっかり仲良くなり、作業の後は、軍手を丸めたボールと木の枝のバットを使った野球で盛り上がりました。最後はいつまでも別れを惜しんで抱き合ったり連絡先を交換したり。最後の晩はモンゴルの方々を招いての懇親会。遊びにいらしてくださいねと声はかけていましたが正式にご招待したわけでもなく、始まる直前までどれだけの人数が集まるか心配でした。が、ふたを開けてみれば会場はいっぱいに。そこかしこで会話や記念撮影や連絡先交換の輪が広がり、最後は日本人全員とモンゴル人全員、交代で歌を披露しあいました。
モンゴルに到着した直後のオリエンテーションで日本からの参加メンバー全員が自己紹介をしました。一人一人が明るく前向きで個性豊かで、さまざまな思いを持ってモンゴルにいらしたことがよくわかりました。今思えばその時点でこのツアーの成功は約束されていたのかもしれません。緑の大使のマリ・クリスティーヌさんをはじめ各主催団体の方々のキャラクターもとてもユニークでフレンドリーでツアー全体を盛り上げてくださいました。またGNCのスタッフとして多くのモンゴルの若者が事前の準備に、そして通訳にがんばってくれました。彼ら彼女らの助けがなければ何も出来なかったと思います。参加者全員がそれぞれの役割を精一杯果たした結果として、充実した楽しいツアーにつながったのだと思います。人と人とのつながりの力を今回もまた思い知らされました。今後の活動へ向けて大きな勇気をもらいました。皆様に心より感謝申し上げます。
8月
9月18日から22日の日程で、EXPO2005愛・地球博の連携事業として、モンゴル国際植樹祭ツアーが実施されます。
GNCは、(財)2005年日本国際博覧会協会、(社)国土緑化推進機構(緑の募金)とともに企画主催をいたします。わずか5日間のツアーですが、実のある質の高いツアーにしたいと願っております。
愛・地球博からのメッセージに、
地球上の総ての「いのち」の持続可能な共生を、全地球的視野で追求することが、21世紀における地球社会の構成員総ての課題となった。この課題を解決するために、私たちは愛・地球博のテーマである"自然の叡智"を縦糸に、豊かな交流を横糸にして、地球社会を包む、柔らかく、豊かさと美しさにあふれる織物を織り上げようと思う。それは地球社会の新しく、美しい装いになるだろう。
とあります。このメッセージに私は共感します。
GNCは、設立当初から、
3つの共存(coexistence)、@人と人との共存A自然と人との共存B過去、現在、未来の共存を活動理念として掲げてきました。このメッセージを目にし、同じ方向を見ていると感じました。
GNCでは毎年5月にモンゴルツアーを実施しています。活動の中身は、GNCモデル農場での作業(苗木畑、防風林作り)、森林火災被災地での植林、小学中学高校大学の学生との交流・勉強、大学でのセミナー、植物園作りとかなり盛りだくさんです。(前回のツアーの詳細につきましては、概要報告と参加メンバーの感想文を是非ご覧ください。)これら一つ一つは具体的な作業の集積ですが、その根底には常に3つの共存があります。今回の愛・地球博・モンゴル国際植樹祭で行なうことは、この通常の活動の延長上にあります。GNCといたしましては、通常と変わらぬ姿勢で今回のプロジェクトに臨みたいと強く思います。
3つの共存のような高邁な理念、正論を語るだけならば簡単ですが、それと現実を結びつけることが一番困難なことです。現実と向かい合って地道に作業を重ねることで、少しでも共存へ向けて歩んでゆければと願っております。
6-7月<>
5月の植林体験ツアー、結論から言えば、大成功でした。
この時期のモンゴルは、晴れていたかと思えば急に冷え込み雪が降ったり、激しい砂嵐が起きたり、例年とても天候が不安定です。それでも、植林をするには活着率の点で最適ですので、楽しむということには目をつぶりツアーを実施しています。
ところが、今回はツアー期間中、毎日のようにさわやかな晴天に恵まれ、「観光」としても十分に楽しめました。
それにも増して、今回行った様々な企画、プロジェクト、それらがどれも素晴らしい成功をおさめたということが大きな喜びです。GNCの苗木畑での枯れ草除去作業、防風林植樹、第18学校のモデル農場での課外授業、セレンゲ県での10ヘクタールの植林、ハンオール地区での街路樹植樹、モンゴル国立大学エコロジー教育センターでのセミナーと植物園開園記念植樹、等等。今回はじめてスタートする企画が多かったのですが、今後につながる良いスタートをきることができました。
そして何より最大の喜びは、ツアー参加メンバー、同行通訳の2人とモンゴルの人々の出会いと交流が本当に素晴らしいものになったということです。それについてはここで私が何を書いても言い尽くせません。是非参加メンバーのツアー感想文をご覧になってください。HPに載っています。いかに多くの素晴らしい出来事が現実にそして内面に生じたかが感じられると思います。また、通訳としてツアーに参加してくれた、日本に留学中のボジさん、ゾリゴーさんの文章もあわせてご覧いただければと思います。(3月実施の車力村訪問ツアー感想をご覧ください。)
彼らの熱いハートあふれる参加が無ければ今回のツアーは成立しませんでした。
4-5月
5月のモンゴル植林ツアーを直前に控え、様々な準備に追われる毎日です。
昨年はSARSの影響でやむなくツアーを中止しましたので、5月の渡航は2年ぶりということになります。
この時期のモンゴルは天候が不安定です。さわやかな晴天が続くかと思えば、一面雪景色になったり、最悪の場合は砂嵐で一寸先も見えなくなることがあります。新しい企画、プロジェクトがいくつもスタートする今回、好天が続くことを願っています。
幸い、参加メンバーは多士済々、実に頼もしく楽しいメンバーがそろいました。不思議なことに例年、出発前に予想していた以上の成果を日本に持ち帰ることになります。今回はどんなお土産があるのか今から楽しみです。
3月
先日、在日モンゴル人留学生会が定期的に開催している勉強会(ウラム集会という名称です)に招かれました。 2月28日土曜日、場所は、東京渋谷の閑静な住宅街にあるモンゴル大使館。
事前の打ち合わせでは、GNCのモンゴルでの活動についてたっぷり時間をかけて話をして欲しいとのことでした。ウラム集会は、モンゴルの将来について毎回モンゴルの若者が熱い議論をたたかわす場です。そのような場で話をする機会を与えられたことがとてもうれしかったですし、いつも以上に力がはいりました。
ただそういう場合、私は力みすぎて話が空回りする傾向があります(繰り返しが多くなるようです。反省!)。しかも、土曜日の午後のもっとも眠くなる時間。どうなることかと多少心配していたのですが、参加した学生、そして大使館の方は2時間にわたる私の話を真正面から受けとめ(何よりこちらの一番伝えたいことがストレートに伝わっていたことに感激しました。)、そのうえでとても前向きな意見を述べてくれました。そこから熱意、希望、新しいアイディア等、多くのすばらしいものを受け取りました。このような出会いは活動への何よりの活力源になります。
ここで出会ったモンゴルの若者たちと、これからもいろいろな話をし続けてゆきたいと思います。きっとそこから、とても良い感じのもの(曖昧な表現ですが)が生まれるだろうということを、今強く感じています。(当日の模様はこちらをご覧ください)
2月
いよいよ5月のモンゴル植林体験ツアー参加者の募集を開始しました。
GNCの年間スケジュールの中でも比較的のんびりした時期もこれで終わり、様々な準備・仕事に追われる時期がはじまります。
ここ最近はツアー関係者との会合を重ね、プランを煮詰めています。昨年はSARSの影響でツアーを中止せざるを得ませんでしたが、今年はそのようなことが無いことを願っています。
とはいえ、今回も、イラク情勢、テロ、様々な感染症など人々を不安にさせる不確定要因は尽きません。私どもGNCはこれらに対して、今は直接的に働きかけることは出来ませんが、日々の活動がやがてはその解決にもつながると信じています。
今日(2月10日)は、国立劇場で人形浄瑠璃文楽公演を観てきました。演目は国性爺合戦(近松門左衛門)。普段は映画館でも場内が暗くなるとすぐ眠くなってしまう私ですが、2時間半あまりの間、完全に文楽の世界に没入し心底楽しみました。そして、磨き上げられた伝統の芸に直接触れることで、「本物」の大切さとその力の大きさを再認識しました。
私どもGNCも、少しでも「本物」に近づき、真の説得力を得られるようこれからも歩み続けてゆきたいと思います。
1月
みなさん、あけましておめでとうございます。
毎年恒例のNGO合同研究&活動報告会は、昨年12月13日に無事終了致しました。合同での開催は4回目です。前回に引き続き、内モンゴル沙漠化防止植林の会、
地球緑化クラブと活発な意見交換を行いました。
今回、顔をつきあわせて話し合う中で、現地の人々の「生活」が何より大切だという当たり前の点に3団体ともより一層重点を置き始めているということ、そして、木を植えるということの意味(意義)がますます多様になってきているということをあらためて実感致しました。
植樹した後、根っこがしっかり根付くまでは、その後大きく成長するために、パワーが分散しないように枝を切り払ってしまうのが良いそうです。その話を聴いたとき、同じことがこの合同研究会のありかたにも言えると思いました。小規模であっても本当に信頼できるNGOとの緊密なネットワークが今後大きく成長するための根っこだと信じてきました。その点では、この合同研究会の根っこもだいぶしっかり根付いてきたように思います。規模を段段に大きくしてゆく、すなわち信頼にもとづいたNGOのネットワークをさらに広げて行くための条件がだいぶ整ってきたのではないかと感じます。
とはいえ、根っこが根付いたかどうかの見極めは、今後どのような活動をすすめてゆく際にも、それぞれの段階で常に問題になろうかと思います。機を見ぬく力が何より求められま
す。そのためにも、みなさんの活発な意見交換が必要とされています。今年もどうぞよろしくお願い致します。
