代表メッセージ 2005年1月〜12月
10月
2005年秋のモンゴルエコツアー(9月17日―24日)が無事終了いたしました。今回は日本からの参加者はスタッフの他に大学生が一人というこじんまりとしたものでした。(4年生の彼女は1年の時からGNCのツアーに毎年参加していますので今回が4回目です。現地ではスタッフ以上に多くの仕事を担当し大活躍してくれました。)
一方、モンゴルの人々の参加は回を重ねるごとに増え、とりわけ今回は、ツアーのほとんどすべてにモンゴル国立大学のエコロジー学科の学生をはじめとするモンゴルの大学生たちが同行し寝起きをともにしました。途中、ウランバートルを離れ、北方、ロシア国境近くのセレンゲ県トジンナルスに3泊の植林の旅に出ましたが、都会っこの彼らにとっては、見るもの聞くもの体験するものすべてが日本人が経験するのと同じように新鮮だったようです。トジンナルスでの植林、108学校の保養施設での記念植樹、18学校での特別授業、モンゴル国立大学エコロジー教育センターと共同で進めてきた植物園のオープニングセレモニー(これはモンゴルの新聞、ニュースで大きく取り上げられました)と盛りだくさんのツアーでした。
うれしいのは、これらすべての活動が一過性の打ち上げ花火のようなイベントではなく、長い時間をかけて築き上げられた信頼関係をベースに長く継続してゆく活動だということです。実際、それぞれのプロジェクトの核となる方々とはここ何年にもわたって多くの時間をともに過ごし多くを語り合いました。そのつながりはGNCのモンゴルスタッフを中心に強固なものになりつつあります。資金も人も少ないGNCにとってそれだけがかけがえの無い財産ですし、それができれば、きっかけ作りを目指しているGNCの役割はほとんど終わったともいえます。あとはモンゴルの人々自身が未来を切り拓いて行くでしょう。
とはいえ、まだまだ多くのきっかけ作りのために池に小石を投げ込むような活動を続けてゆくつもりです。もちろん、多くの方々の助けがなければ一歩も進めません。どうぞ今後もよろしくお願いいたします。
7月〜9月
先日、9月8日に愛・地球博(愛知万博)に行ってきました。
今からちょうど1年前、昨年9月、GNCは、愛・地球博のプレイベントとして、2005年日本博覧会協会と国土緑化推進機構(緑の募金)との共催で、モンゴルで多くの日モのボランティアとともに植林したり、フォーラムを行ったりしました。そのとき、密度の濃い数日間を過ごした皆さんと、万博会場で再会しました。
1年前にお互いすっかり親しくなり別れ際再会を誓ったものの、なかなか機会がありませんでしたが、参加メンバーのお一人が、同窓会しましょうとお電話を下さり、それがきっかけで急遽実現しました。昼間は各々会場を見学し、夕方5時過ぎに集合して、急造の会場で昨年のツアーの様子をおさめたDVDを観た後、飲み食いしながら楽しく語らいました。
9月8日は台風あけということもあり、大変な混雑であまり多くのパビリオンを見学することはできませんでした。けれども、そんなことはどうでも良いくらい楽しい思いをしました。みなさん、それぞれの場所に戻られますが、このつながりは今回の再会でさらにとても強いものになったと感じます。愛・地球博はまもなく終わりますが、そこでスタートした、エコマネーや市民放送局などの良い試みや、何より良い人間関係は、これからの大きな財産になると思いますし、そうしなければもったいないと思います。GNCもその一端を担えたらと思いますし、担う責任もあると考えています。
17日には恒例の9月ツアーでまたモンゴルに行ってきます。
サステナブル(持続可能)という言葉の本質は「つながり」だと言っていた方がいます。
時間、空間を越えてどれだけ広い範囲を自分の問題として感じることが出来るか。
それをまたモンゴルで再認識してきます。次回はその報告をいたします。
6月
先日(5月7日ー14日)おかげさまで無事春の緑援隊ツアーを終えることができました。今回のツアーでも、いろいろ新たな展開が生まれました。詳細は、サイト上に近日中に掲載いたしますが、その中で2つうれしい出来事をここでご紹介いたします。
ひとつは、課外勉強会に参加したモンゴルの第108学校の男子生徒2人(日本で言えば中学生)が、自分からGNCのメンバーになりたいと申し出てきてくれたことです。日本語クラスの生徒なので日本語で、少しはにかみつつ、僕、GNCに入るよ、こういうことやりたかったしと話しかけてきたのです。ついにこういうときが来たのかと深い喜びを感じました。もうひとつはGNCの最近の活動にはなくてはならない存在だったナスカさん(在日モンゴル人留学生の会の前代表)とナスカさんの奥さんのノヨさんが正式にGNCのメンバーになってくれたことです。5月のツアー中、ノヨさんは事務局の矢野さんを助けて獅子奮迅の活躍をしてくれました。今後はGNCモンゴル支部を代表のツォゴさんと、ナスカさん、ノヨさんでしっかり盛り上げていってくれると思います。
モンゴルの人々がネットワークを作って自らどんどん活動をしていってくれることが私どもの一番の願いでしたので、10年目にしてひとつの目標をささやかながら達成できたのではないかとうれしく思っております。 今年はGNCにとって設立10年目の節目の年となりましたが、これまでと何ら変わることなく一歩一歩歩んでゆく所存でございます。今後も皆様のさらなるご協力をいただければ幸いでございます。
5月
在日モンゴル人留学生たちが中心となって企画運営される春のお祭り、ハワリンバヤル(4月29日、30日・東京都練馬区光が丘)が無事終了しました。GNCもスタッフの一員として参加し、昨年に続きブースも出しました。天気にも恵まれ、また最後には横綱朝青龍関も駆けつけ大変な盛り上がりをみせました。ただ、スタート時から比べ規模もだいぶ大きくなり、今後の方向性、お祭りのありかたを今ひとたび確認する時期がきたように思います。いずれにしても、今後も良い形でハワリンバヤルが存続してゆくことを願ってやみません。
さて、ハワリンバヤルが終わると、次はモンゴル植林体験ツアーです。5月7日から14日の日程で実施します。連休明け恒例のイベントですが、今回は、昨年までと多少色合いの違ったツアーとなります。参加メンバーは一人を除き、スタッフあるいは準スタッフメンバーで占められ、現地での宿泊にはホテルを一切使わず、はじめから最後までGNCモデル農場を拠点にして動きます。なるべく無駄を省きかつ密度の濃い打ち合わせ、活動を可能にするためです。セレンゲ県での植林は秋のツアーで行い、春のツアーでは、農場での第18学校との体験授業、モンゴル国立大学エコロジー教育センターでのセミナー、植物園作りなど、学生や教師との交流、協働作業、教育に重点を置きます。
GNCは、モンゴルでの活動については、これまで年々その範囲を質・量ともに拡大してきましたが、ハワリンバヤル同様、今後の方向性、あり方を今ひとたび確認する時期がきたように思います。なぜなら、モンゴルの、そして大げさにいえば世界の状況が、そしてGNCを取り囲む状況が残念ながらあまり良い方向に進んでいないことがいよいよはっきりしてきたからです。原点に戻って、この確認作業をじっくり行うことが今回の春ツアーの重要な目的のひとつです。きっとまた良い成果があげられるものと信じていますし、新しい展開を今から楽しみにしています。
2月
GNCがスタートしたのは1995年ですので、今年はついに10周年です。活動の3本柱「環境保全事業」「研究活動&報告事業」「ネットワーク事業」それぞれをより充実したものにしてゆきたいと思っています。
例年、年が明けると、5月のモンゴル植林ツアーの準備が少しずつはじまります。気持ちは来年度に向かうのですが、その前に、年度末の研究&活動報告会(内モンゴル沙漠化防止植林の会、地球緑化クラブとの共催)があります。これは、とても良い区切りになっています。なぜなら、親しくお互いの活動を応援しあっている団体同士が集まって、1年間を振り返り次の1年のスタート地点を確認する良い場になっているからです。おかしな方向へ進み始めているとしたらそこで軌道修正できますし、良い方向への可能性があれば、強く後押ししてもらえます。今年も、GNCは、今までと変わらず一歩一歩そんな確認の作業をしながら進んでゆくのだなと思っています。
みなさまの暖かいご支援、そしてご意見にいつも助けられています。今年もどうぞよろしくお願いいたします。みなさまのご健康とより一層のご活躍をお祈り申し上げます。
