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GNC現地調査概要報告(2003年9月)

実施日程:2003年9月13日〜9月20日                        
参加者:
GNCスタッフ :宮木いっぺい 、矢野明子
GNCモンゴル責任者:Tsogtsaikhan (ツォゴー)
準スタッフ:森泉恵子(大学生)
同行通訳:Nasanbulig(ナスカ 在日モンゴル留学生会代表)                     
オブザーバー: 若宮 武(現地合流、大学生)


後列: ツォゴー、ナスカ、宮木、若宮 前列:森泉、矢野

<苗木畑の現状>9月14日〜9月17日農場滞在

昨年、待望のGNC苗木畑(1ha)を持つことができ、今年は第2井戸も設置しました。、5月の植林ツアーでは日モ両国の若者たちの手で苗木栽培をスタートする予定でしたが、残念ながらSARSの影響で日本からの緑援隊の参加が中止となってしまいました。そのため、今年はモンゴルの人々だけの手で、マツの苗(2年もの)5000本を植樹してもらいました。来春は現地若者のほかに日本からのツアー参加者、第18学校の生徒達の課外授業も加わり、新たな畑の周囲にウリヤス(ポプラ)の防風林を植樹、苗木の挿し木栽培などを実施する予定です。また、マツの育苗としては種からの栽培も試みます。



活着したマツの苗 (2002年9月撮影)
およそ50パーセントの活着今後の課題は越冬です。


枯れたマツの苗(2002年9月)
植樹の際の踏み固めの強弱が微妙に影響しているようです。


信州大学山寺先生の指導の下
試験的な苗木栽培も同時に実施しています。

 

<エコアジア大学訪問ー学生たちとの意見交換会> 9月15日

毎年、農場で共に防風林を植樹してきたモンゴルの学生たちの多くが所属するエコアジア大学を訪問し、エルデントゥグス学長と面会、今後可能な協力事業についてより具体的に話し合いました。さらに、環境アセスメント、環境政策、法制度を専攻している学生たちおよそ40名と彼らの専門を生かして連携していける環境保全事業について活発に意見交換をすることができました。
また、これからも、モデル農場での緑援隊体験ツアーには多くの学生たちが積極的に参加していってくれることを約束しました。



エルデントゥグス  エコアジア大学学長


GNCのモンゴルでのおもな活動紹介


熱心に耳を【傾ける学生たち

 

<セレンゲ県森林伐採地、放置農地の現状視察&森林・動物センター訪問> 9月16日

農場での防風林植樹、育苗に続き、来年度から、セレンゲ県の森林伐採、火災跡地トヂンナルスで、森林再生のための植林事業に参加することになりました。来年度は10ヘクタール 約1万本のマツの植樹を予定しています。 植樹後の水遣り、監視などの管理に関しては、現地の森林・動物センターと契約し、彼らが責任をもっておこなってくれます。昨年の実績としては、76パーセントの活着率とのことです。
また、途中に広がる放置された農地の復元に関しても、地元の人々と共に今後、専門家を交え積極的に取り組んでいくことを話し合いました。


放置された農地に生い茂る雑草
(ヨモギの一種、牧草には不適切)

森林・動物センターのジャムスラン氏より
来年よりスタートする森林再生のための
マツの植樹についてお話を伺いました。

持続可能な農業の実践を目指す
TC AGRO株式会社社長ツメンデムベレル氏も
同行されました。(写真手前右

来年度より植樹を行う予定地 トヂンナルス
以前は豊かな森林地帯だったそうです。


没収された不法に伐採された丸太の山
最近のウランバートルでの建築ラッシュに伴い
違法な森林伐採
がかなり増加しているようです。

 

<NGO「モンゴル持続可能な農業協会」訪問>9月17日

環境保全型の農業を持続させることを目指し、よりシンプルで使いやすくしかも多大な電力消費を考慮した農業サポート商品、たとえば、無駄な水利用を抑え、土地へのダメージも軽減できる灌漑用特殊製品や、人糞を利用した肥沃な土作りが可能なトイレ、ゲル地区での非衛生的なトイレ事情を解決するためのあらたな製品なども紹介してもらいました。今後、モデル農場でもこれらの商品をうまく活用していくとよいと思います。



NGO「モンゴル持続可能な農業協会」代表の
ドラムツォー氏


少しずつ水がにじみ出てくるように開発された
特殊な灌漑用紙製品


人糞を土と混合し無臭の肥沃な土に変えるトイレセット


様々な研究開発に取り組んでいる
カナダからの研究者
 クリエ氏

 

<農牧副大臣&農牧大学学長訪問>9月17日

農牧副大臣 ガンダンシャタル氏、
国立農牧大学学長 アルタンスフ氏を訪問し、GNCのモンゴルでの活動の経緯を説明し、両氏からは国家として、大学としての今後の農牧業に関する基本方針、新事業計画などをうかがいました。農牧省としては今後特に灌漑施設を充実させていく計画があるようです。また、農牧大学の今後の方針としては、単なる研究だけに留まらず、実践を通して、学生たちに研究成果を確実に実現していくことの重要さ、農牧業を実際に営んでいる人々とうまく連携していくことに大きな意味があることを学べる場をより充実させていきたいとのことです。GNCとしては放置農地の調査と復元、モンゴルに適した組合の研究などの点で協力してゆくことを約束しました。


農牧副大臣 ガンダンシャタル氏 (左手前) 


国立農牧大学学長 アルタンスフ氏(右

 

<第18学校訪問>9月18日

来春、実施予定の日本語選択クラスの生徒たちによるモデル農場での課外授業をどうすすめるかについて、エンフバット校長と打合せしました。



エンフバット校長


2002年、2003年敷地内に記念植樹したポプラ ほぼ活着していました。

 

<モンゴル国立大学エコロジー教育センター訪問>9月18日

当センター訪問は4回目となります。センター長のバザルドルジ先生他、教職員4名と共に大学敷地内にモンゴル原生の全植物を収集、展示した植物博物館の開設に向け、互いに協力し合って、進めていくことを確認しました。また、学生、研究者を交えたセミナーも今後、定期的に開催していくことを約束しました。



今後の連携事業について意見交換  


敷地内にモンゴル国に原生する全植物を収集した植物園の造成構想を語る
バザルドルジ先生(写真左から3人目)

 

<ハンオール地区区役所訪問> 9月18日

ハンオール地区(GNC苗木畑がある)区役所を訪問し、、 ハンオール地区における新たな環境保全の地域モデル事業(ミニパーク造成、街路樹植樹など)について担当の方達にお話しを伺いました。


写真中央左から エルデヴスレン氏、オユンバータール氏、バーサン氏


<モンゴル日本センター、在モンゴル日本大使館訪問> 9月19日

昨年に引き続き当センターを訪問し、センター長の四釜氏よりモンゴルの現状、および日本人の対モンゴル意識の抱える様々な問題点を伺うことができました
在モンゴル日本大使館への訪問は今回初めてです。一等書記官の林氏と面談し、GNCのモンゴルでの活動経緯などをお話しました。

<交流会> 9月18日 ビシレルトホテルにて

今回でモンゴル訪問も10回を越えました。その間、様々な形で、GNCを支えてくださった方達との年に一度の再会がとても楽しみです。今年も多くの方たちが集まってくれました。
皆様、お世話になりました。ありがとうございます。
来年もまた、会いましょう!



 
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